2015年01月23日

G-Call Club サロンにて「原田英代ピアノ・リサイタル」

2月13日(金)19:00より、 東京・五反田 の 東京デザインセンター5階にありますG-Call Club サロン にて、「原田英代ピアノリサイタル」を行います。ここでは『ロシア・ピアニズムの贈り物』の内容をお話ししながら演奏致します。
プログラムは、以下を予定していますが、当日の話の流れで幾つか増えることでしょう。
(順不同)
ベートーヴェン;ソナタ「テンペスト」より第3楽章
シューベルト:「さすらい人」幻想曲より第1楽章
ショパン:ワルツ 嬰ハ短調 op.64-2
チャイコフスキー:組曲「四季」より
チャイコフスキー(プレトニョフ編曲):「くるみ割り人形」からアンダンテ・マエストーソ
ラフマニノフ:プレリュードop.23-4,5 他 

遅れを取っていたロシアが世界の音楽大国に成長するまでの経過や、他国とは異なる独自の音楽界を創り上げた背景、あるいはメルジャーノフ教授の話や私が彼の教えを身につけるまで歩んだ道などをお話ししながら演奏したいと思っています。
詳しくはG-Callのホームページをご覧ください。
 http://www.g-call.com/sp/salon/detail.php?semi_no=93

皆さまのご来場をお待ちしております!
posted by 英代&フレンズ at 10:38| お知らせ

2015年01月21日

”人間とは危険な創造物”

来週の火曜日、1月27日はアウシュヴィッツ強制収容所が解放されて70年にあたる日とあって、ドイツZDF局のトークショーに、アウシュヴィッツから生還したチェリスト、アニータ・ラスカー=ワォルフィッシュさんが出演していらっしゃいました。私の本『ロシア・ピアニズムの贈り物』の第5章に登場する方です。
1925年生まれの彼女は現在89歳。1943年にアウシュヴィッツに送られましたが、チェロが弾けるということが彼女の命を救ったのでした。アウシュヴィッツの女性オーケストラのメンバーとなったものの、いとも恐ろしい医師メンゲレにいきなり、「”トロイメライ”を弾け!」と言われたこともあると言います。もし、手が震えて上手くいかなかったら、きっとガス室が待っていたことでしょう。
戦後イギリスに住んでオーケストラの団員となった彼女は、ドイツを憎み、二度とドイツの土は踏まない!と決心し44年間その誓いを守り続けましたが、結局コンサートでドイツを訪れることとなりました。そしてそれを機に、この前代未聞の大犯罪の実態を後世に伝える時期が来たことを感じ、加害者と犠牲者の間の橋渡しをしたいと考えるようになり、手記が出版されることとなったそうです。
今夜のトークショーではテロもテーマの一つでした。その中で彼女は「**人という前に、みんな同じ人間であること」を強調しながらも、番組の最後に特別な力のこもった、しかし穏やかな声で一言、自分に言い聞かせるかのごとく言いました。
「人間とは危険な創造物です」
この言葉が、深く心に突き刺さっています。

彼女の手記は日本語にも翻訳されています。
Anita.jpg
posted by 英代&フレンズ at 09:01| 日記

2015年01月18日

何も知らない!

メルジャーノフ教授が、「歳を取ると、自分がいかに何も知らないかがわかってくる」と仰っていましたが、その時は「えっ?」と首をかしげながら聞いていたものでした。
しかし、最近、学生時代から本で読んだり話に聞いたりして知っていると思っていたことの真髄が、実は何もわかっていなかったことに気づくこと、頻繁!知っていると勘違いしていることのなんと多いことか!

しかし、真髄はわからなくとも、まずは知っていくことが大切でしょう。「20歳までは身につけることに専念し、20歳を過ぎたらそれを世の中にお返しするように」、とよく言われます。20歳とはかなり年齢が低く、これは今の時代には当てはまらない気もしますが、何事も真髄とはお返しするようになって初めて見えてくるのでしょう。
そうして初めて自分で気づいたら、直していけばいいこと。「知らないことを恥ずかしがらなくていい。気づきなさい!」とメルジャーノフ教授は教えて下さっている気がします。
posted by 英代&フレンズ at 19:42| メルジャーノフ